リーキーガットの原因になるレクチンとは?どんな食品に入っているの?
私の不調の原因は、リーキーガット症候群ではないか?と思っていましたが、その原因となるものが、なかなか見つかりませんでした。
お腹や体の不調の原因で、よく耳にするのは、小麦グルテンです。
私の場合、小麦グルテン以外に、毎日食べているお米が不調の原因でした。
何でお米なのか?がわかりませんでした。
そんなとき、たまたま見つけた本にあったのは、「レクチン」というタンパク質が腸もれの原因になるという情報です。このレクチンを含む食品を除去したところ、劇的に改善しました。レクチンを含む食品の一つがお米だったんです。
私がたまたま手にとった本は、海外の医師が書いた本の邦訳で、「レクチン」がリーキーガット症候群や様々な疾病の原因になっているという内容でした。
今回は、こちらの本を参考にしながら、「レクチン」についてご紹介します。
- 「グルテン」は「レクチン」の一種
- レクチンを食べると、体内ではどんなことが起こる?
- レクチンが引き起こす症状や疾病
- レクチンは、食べたらすぐに症状が出る?
- レクチンはどんな食品に含まれているの?
- まとめ
「グルテン」は「レクチン」の一種
グルテンについては、最近は誰でも耳にしたことがあると思います。
グルテンは小麦に含まれるたんぱく質のことで、グルテンフリーダイエットなど、小麦を原料にした食品を控える食事を実践している人もいますね。
「グルテン」は「レクチン」の一種です。
「レクチン」とは野菜など食物が持っているタンパク質で植物毒のこと。
動物や昆虫に食べられないように、植物が自己防衛のために「レクチン」を持っています。
動物に食べられたとしても、レクチンによって痛い目にあった動物は、それ以降その植物を食べようとはしないでしょう。
「レクチン」は、主に、植物の種、皮、外皮、葉などに含まれています。
人間はこのような植物を食べる際に、アク抜きや、長時間の加熱調理、発酵調理など毒性を減らすよう、昔から工夫して調理しています。
レクチンを食べると、体内ではどんなことが起こる?
レクチンを食べると、体の中ではどのようなことが起こるのでしょう?
腸は免疫器官としてのバリア機能があり、体に入れてはいけないものをブロックしています。
レクチンは、腸のバリア機能をこじ開けてしまう働きがあります。これは、腸壁にあるパイエル板というところで起こります。
そのために、腸内にある異物が腸壁から体内に入り込み、血液やリンパ内に侵入し、そこから体内のあらゆる場所へ移動し、体の様々な場所でアレルギー反応や炎症を引き起こします。
さらに、ホルモンに擬態します。
ホルモンは細胞に指令を与える役割がありますが、これを擬態したレクチンがホルモンの代わりに居座ることで、誤った指示を細胞に与えてしまいます。
そのために、インスリンというホルモンの代わりに異なる指示を出して糖尿病を招いたり、自己を攻撃する自己免疫反応などを引き起こすなど、体のさまざまな場所で、さまざまな現象が起こるようです。
レクチンが引き起こす症状や疾病
レクチンが引き起こす症状や疾病には、次のようなものがあります。
関節の痛み、呑酸、吹き出物、アレルギー、脱毛症、貧血症、関節炎、喘息、自己免疫疾患(自己免疫性甲状腺疾患、慢性関節リウマチ、1型糖尿病、多発性硬化症、クローン病、大腸炎、結腸炎、全身性エリテマトーデスなどを含む)、骨喪失(骨粗しょう症を含む)、ブレインフォグ、がん、口内炎、慢性疲労症候群、慢性疼痛性症候群、歯科及び歯周病の悪化、大腸ポリープ、痙攣、認知症、うつ病、糖尿病、疲弊、脂肪便、繊維筋痛症、胃食道逆流症、頭痛、心臓病、不妊、月経不順、かんしゃく、過敏性腸症候群(IBS)、免疫グロブリンの低値、テストステロンの低値、白血球減少、リンパ腫、白血病、パーキンソン病、多嚢胞性卵巣症候群、原因不明のめまいや耳鳴りの発作、白斑、体重減少や増加
「食のパラドックス 6週間で体がよみがえる食事法 」 スティーブン・R・ ガンドリー 著より
「レクチン」が腸壁の免疫バリアをこじ開けて血液やリンパなど体内に入り込むことで、体のあらゆる場所で様々な形になって影響があるようです。
私は自分にも思い当たるものがたくさんありました。
子供の頃から頭痛があり、徐々に頭痛の頻度が高くなっていたのですが、リーキーガットを改善してからは、頭痛はすっかり無くなってしまいました。
他には、ブレインフォグ(頭の中がモヤモヤと霧のかかったような状態になり思考力が落ちるなど)や、関節の痛み、月経不順、体重増加、疲れやすいなど。
いずれの症状も今では消失して、とても快適に過ごしています。
レクチンは、食べたらすぐに症状が出る?
食物アレルギーというと、食べてすぐになんらかの反応が出ると思いますが、レクチンの場合はそうとは限りません。
食べてから影響が出るまでに、数時間、翌日、数日後など、時間差があるようです。
ですから、何かの症状や影響があっても、食べたものと関連させて考えることが難しい場合がほとんどです。
私は、例えばお米を食べると翌日から数日頭痛があります。パンやパスタなどグルテンを食べると、翌朝の起床時に指の関節が腫れたりこわばる症状があり、数日便秘になります。
時間差があるので、結びつけて考えるのが難しいですが、食事や体調をメモしたり、しばらく食べない期間を設けて再開することで、徐々にわかってきました。
レクチンはどんな食品に含まれているの?
レクチンたっぷりの「食べてはいけない食品」
玄米、パン、パスタ、蕎麦、シリアル、ジャガイモ、砂糖、豆類全般、豆腐、枝豆、ピーナツ、カシューナッツ、チアシード、トマト、ナス、キュウリ、カボチャ、メロン、トウモロコシ、ローカロリー飲料・・など
体がよろこぶ「食べて良い食品」
アボガド、ナッツ全般、栗、ココナッツ、オリーブ、ダークチョコレート、海藻類、キノコ類、アブラナ科の野菜類(ブロッコリー、白菜、キャベツなど)、オクラ、玉ねぎ、葉菜類、サツマイモ、サトイモ、こんにゃく、柿、味噌、キムチ・・など
「食のパラドックス 6週間で体がよみがえる食事法 」 スティーブン・R・ ガンドリー 著より
本では、はじめは除去した食事をしてから、経過を見ながら少しずつ食べても大丈夫かどうかを試してみる食事療法を紹介しています。
穀物は、外皮に多く含まれているので、食べるのであれば、精製した白いものの方が良いとされています。
野菜は、ナス科の野菜にレクチン含有が多いようです。これは、ナス、ジャガイモ、トウガラシ、トマト、ピーマンなどですね。
日本では、玄米は長時間の浸水や圧力調理、発酵など処理をして毒性を和らげたり、大豆でも同じように処理をしている場合がほとんどなので、これらであまり問題になる場合はないようです。
処理が十分ではない場合や、私のように少量でも反応する場合に、影響があるようです。
私の場合は、玄米はどのような処理をしてもやはりダメで、白米もダメ。これらで、お腹の張りが数日続いたり、翌日に頭痛やブレインフォグが出現します。大豆は、納豆は発酵させているためか大丈夫ですが、それ以外の豆腐や豆乳はダメでした。
本には、これ以外にも、乳製品や肉など留意するべき食品が紹介されていますので、詳しく知りたい場合は、ぜひ書籍を手にとって見てくださいね。
まとめ
今回は、レクチンについて簡単ですがまとめてみました。
私は、レクチンを摂らないようにすることで、不快な症状が消失し、リーキーガットを改善することができました。本に書いてあることがそのまま全て当てはまるわけではないので、自分に合うところを取り入れるようにして参考にしました。
私のように何らかの不調があり、その原因がわからない場合など、参考になれば嬉しいです。
レクチンについて詳しく知りたいという場合は、今回取り上げた本など、ぜひ直接ご覧になってくださいね。
このブログの内容は、医療に代わるものではありません。体に不調があるときは、主治医や専門医など医療機関にご相談してくださいね。