卵巣嚢腫が自然治癒したときの体験談を綴ります
私は現在アラフィフですが、40歳の時、卵巣嚢腫が見つかりました。
そしてその後、不思議なことに卵巣嚢腫が自然に消えました。
今回はその時のことを振り返ってお伝えしたいと思います。
卵巣嚢腫が見つかった時のこと
月経がとまらなくなる
30代中頃から、月経不順が見られるようになりました。
月経間隔が長くなったり、月経期間が終わっても少し出血が続いたり、おりものの色やにおいが気になることも。
ただ、それほどひどくはないし、いつもおかしいというわけでもないので様子を見ていました。
ある時、月経の出血がいつになく長引きました。10日間ほど経過しても、出血量も多いまま、終わりそうにないので、さすがに心配になり、婦人科を受診しました。
初めて婦人科を受診
私はそれまで、健康診断のための受診しか経験がなかったので、初めての婦人科受診はいささか緊張しました。
医師に状況を説明したところ、ホルモンバランスが崩れているのではないかとのことで、内診とエコー検査をしました。
すると、エコー検査で、左の卵巣が大きくなっているのが見つかりました。
後日、精密検査を受けることに。
医師からは、腫瘍自体が良性かどうかにもよるし、大きさによっては良性でも摘出する場合があるなど、簡単に話がありました。
月経については、卵巣とは関係ないと思うが、念のため、精密検査の結果が出るまで投薬などはせずそのまま様子を見るように、とのことでした。
卵巣に異常がみられるなんて、予想もしていなかったので、実際にはかなりショックでした。
不整出血に何かお薬を処方してもらうだけで終わると思っていたからです。
それまで、健康診断で異常があったこともなく、日頃の無理はしても健康だという思いがあったので、かなり落ち込みました。
MRI精密検査結果と診断〜卵巣嚢腫が見つかる〜
後日、専門機関で、MRIや血液検査などの精密検査を受けました。
検査結果が出る予定の日に、次回の受診を予約して、検査結果を聞くことに。
内心は、結果がどうかとても心配でした。
こういう時って、直前になると、無の境地というか、大げさだけど「腹はくくった!」という感じで、落ち着いた気分で受診することができました。
検査結果では、左の卵巣が4cmほどの大きさになっていました。
画像上、良性なので、このまま経過観察をすることになりました。
ただし、卵巣嚢腫は、大きくなると軸捻転を起こすことがあり、そうなると命に関わるので、これ以上大きくなれば、すぐに手術をして切除した方が良いとのことでした。
手術が必要になる大きさとしては、ギリギリのところ。
月経は、すでに1ヶ月ほど出血が続いていましたが、ようやく漢方薬処方となりました。
月経に関しては、卵巣嚢腫とは関係ないという説明でした。
漢方の当帰芍薬が私にはとてもあっていたようで、服用を始めると、すぐに出血は止まりました。
月経の出血が続いたまま、1ヶ月ほど経過していたので、その頃はちょっと貧血気味でフラフラしていたように思います。
とりあえず、良性と確認できたことで、嬉しくてホッとしました。ですが、嚢腫が大きくなれば、手術は必要になるし、軸捻転を起こすと激痛と大量出血を起こしてしまうのですから、やはり心配です。
治療法はないようですが、なんとか良い方向に持っていきたいな、と思いました。
卵巣嚢腫が見つかり、経過観察のため通院
三ヶ月毎の経過観察
その後、3ヶ月毎に経過観察のために通院しました。
投薬などはありません。
通院にあたっては、病院を変更したので、最初の受診とその後の通院で、半年の間に3回受診し、その都度エコー検査と内診検査を受けました。
その間の受診では、卵巣の大きさは変化なしでした。
少しでも大きくなっていたら手術と言われていたので、毎回、不安な気持ちで、結果を確認するまで緊張していました。
その頃は、仕事が忙しくストレスいっぱいな毎日でした
30歳代中ごろから体重が増え始めていましたが、並行して、頭痛、お腹の張り、便秘、ひどい肩こりや背中の痛みなどなど、不調も頻繁に見られるようになっていました。
後から考えると、これらは、リーキーガット症候群が原因と思われるのですが、この頃はそのようなことも全くわからないので、とにかく疲れが溜まっているんだと思っていました。
しかも、卵巣嚢腫にもなってしまったということで、なんだか、悲しくなりました。
ちょっと愚痴になりますが、職場の上司に、精密検査でお休みをもらうため事情を話した時のこと。
結果によっては治療で入院の可能性もあるかもしれないという話をしたところ、「えー!どうしよう。そんなことないよね、ないよね。」という上司の言葉でした。
私に休まれたらどうしよう、という意味です。なんていうか、がっくりきましたね。
休日は、一通り家事をすませるだけで、それまでのように遊びに出かける元気もなく、ゆっくり過ごすだけでした。
生活を見直す、生き方を見直す
生活を見直したのは、卵巣嚢腫のために、というよりは、生き方そのものをどうにかしたいと思ったのが理由だったと思います。
それまでの、仕事中心の生活や、周囲に合わせた生活をやめようと思いました。
外食をやめて手作りで野菜多めの食事にしたり、それまでは飲みに行く機会もありましたがこれを機にお誘いは断ることにしました。
あわせて、人付き合いも見直しました。
人に付き合うよりも、まずは自分のための時間を確保することを大切にすることにしました。
人に合わせたり、頼まれたことを断れないという性格でしたが、これは、人から良い人と思われたい、自分に自信がない、という私の課題でした。
睡眠時間や休息の時間は十分確保するようにしました。
生活に使うもの、例えば、石鹸やシャンプー、洗剤、入浴剤や肌につけるものなど、化学的なものから自然なものに変えました。
ナプキンは、オーガニックコットンの布ナプキンに変えました。
見栄を張ることをやめました。
自分がやりたいこと、趣味や旅行などにも時間を使うようにしました。
卵巣嚢腫が小さくなって、自然に消えました!
転院後の病院で4回目の受診の時、エコー検査をすると、卵巣嚢腫が小さくなっていました。
それまで4cmだったものが、3cmくらいになっていたと思います。
さらに、次の受診の時には、通常の大きさの2cmくらいになっていました。
婦人科の先生は、びっくりしていました。
その後もしばらく経過を見ましたが、再び大きくなることはありませんでした。
手術しなければならないかもしれない、という不安から解放されて、とても嬉しかったです。
更年期の時期は、生活や生き方の見直しの時期かもしれない
卵巣嚢腫になったことは、私にとってはショックなことでしたが、年齢的にも更年期と言われる時期に、生活や生き方を見直すきっかけとなった出来事だったなと思います。
具体的に、何が功を奏したのかはわかりませんが、結果として卵巣嚢腫が消えたことは、私の体からのメッセージなのだと思います。
この頃、並行して、体重増加や体の不調があり、これは緩やかに続いていて、その後、リーキーガット症候群と考えられる状況になるのですが、これらのことは一連のつながりのあることだと思っています。
最近になって読んだ自然療法の本が、この卵巣嚢腫が自然に治癒した背景に重なり、とても納得することができたので、また、次の記事で綴りたいと思います。
生理痛がひどかったり、月経量が多いなどある場合、生理用品を見直すことも大切です。
通常のナプキンの使用をやめて、布ナプキンやオーガニックコットンにするだけでも、軽減することがあると思います。