伝書鳩のブログ

レクチンフリー・グルテンフリー・自然派生活

果物のデトックス効果

 

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リーキーガットを改善するために、まずは、腸内のカンジダ菌やSIBO(小腸内細菌増殖症)についての対策をしました。

 

カンジダ菌を除菌している間は、カンジダ菌の栄養になりやすい糖分(甘いお菓子やはちみつ、果物など)は控えた方が良いのですが、落ち着いてからは、果物を積極的にとっていました。

 

これまであまり果物を好んで食べることはなかったのですが、なぜか、果物が食べたくて仕方がなく、朝食にはたっぷりの果物を食べていました。

すると、排便の状態もこれまで見たことがないくらいとても良くなってきました。

 

最近では、果物を使ったデトックスウォーターなどもダイエットや美容に人気でしたし、ナチュラルハイジーンの食事の考え方でも朝食の果物が推奨されています。

そこで、果物とデトックスについて、まとめてみました。

 

 

 

 

果物のデトックス効果

 

以前も紹介した、こちらの本に果物のことについてわかりやすく記載がありました。

 

 

 

果物はペクチンという水溶性食物繊維が豊富

 フルーツには「ペクチン」という水溶性の繊維質が多く含まれています。水分を含むと膨らむペクチンは腸の中の老廃物を吸着してくれますし、便の水分量を保って排泄しやすくすること、腸の運動を活発にすることから便秘を防ぎます。デトックスの極意」より P33〜

 

フルーツには、ペクチンが豊富なので、これ自体が便秘を改善してくれるんですね。

 

水溶性の食物繊維といえば、昆布、わかめ、寒天、山芋などに多く含まれています。ネバネバしていたり、サラサラしていたり、粘着性が高いので腸の中をゆっくり移動して便通を良くしてくれます。

 

 

果物と肌

便秘を防いでくれるフルーツは美肌の味方でもあります。

抗酸化力が高いため、皮膚の新陳代謝を活発にしてシミやソバカスを防いだり、コラーゲンの形成を促進し肌の弾力性を保ってくれることから、シワやたるみを防止する効果があります。

デトックスの極意」より P33〜

 

腸と肌は、仲間です。皮膚は、口から消化管となり、肛門までいって、肛門からまた体表に出て皮膚になり、これらは一枚に繋がっていて、体内と外界を隔てるという役割を持っています。

皮膚は外界である空気・環境と、腸は外界である腸内(食物や便の通路)とを隔てています。

 

ですから、よく、肌の状態は胃腸の状態を表すと言います。暴飲暴食で胃腸が荒れていると、ニキビなど肌荒れもあったり。

なので、肌の調子が整うということは、胃壁や腸壁にも関係します。

もちろん、肌の調子が良いのは女性、男性問わず嬉しいですよね。

 

 

果物は低GI食品。血糖値の上昇が緩やか。

フルーツは糖質が多く太るという根強いイメージがありますが、フルーツに多く含まれる糖(果糖)は未精製なため、体に吸収されるスピードはゆっくりです。

つまり果糖は GI値が低いのです。GI値が低いということは血糖値の上がり方も緩慢で、インスリンが急激に分泌されることもありません

デトックスの極意」より P33〜

 

 

GI値のGIとは、グリセミック・インデックスのことです。 これは、食後の血糖値の上昇の仕方を値にしたものです。

 

GI値が高い食べ物は、血糖値が急激に上昇しやすく、インスリン分泌も急激に必要になり、膵臓や体の負担になります。

逆に、GI値が低い食べ物は、血糖値の上昇が緩やかなので、インスリン分泌も緩やかです。

 

私は、炭水化物や甘いものなど糖質の多いものをたくさん食べると、食後の眠気が強いのですが、果物の場合は、甘く糖質が多いにもかかわらず、食後の眠気やだるさを全く感じませんでした。

 

不思議だなと思っていましたが、同じ糖質でも、炭水化物の糖と、果物の果糖では、体内での血糖値の上がり方が異なるということなんですね。

 

こちらは、wikipediaに掲載されていたGI値別食品の表です。

 

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白米や白パンは高GI、ほとんどの果物や野菜は低GIに分類されています。

 

 

果物の正しい食べ方

 

ナチュラルハイジーンという健康療法では、菜食やローフード(非加熱調理)を中心とした考え方ですが、朝食に果物を食べることを勧めています。

本の中に、「果物の正しい食べ方」という項目がありました。

 

 

 

 

「果物の正しい食べ方」

 

① 果物を食べるときは、胃の中が空っぽの状態で食べること。

 

② 他のものを食べた直後に食べないこと。(デザート扱いは禁物

 

③ 新鮮で熟したものを、生のまま、丸ごと食べること。

 

④ ほかのものと一緒に食べないこと。

(例外として、レタス類のような緑黄野菜、キュウリ、セロリ、白菜との食べ合わせはOK。消化器官に問題があったり、病気の人は、1回の食事で果物は1種類だけにするのがベスト)

 

女性のためのナチュラルハイジーン P251

 

果物を食べるときは、どんなタイミングが多いでしょう?

「食後のデザート」として、食事の最後に食べることが一般的ではないでしょうか。

ところが、これが消化の観点からは良くありません。

 

果物は、酵素が豊富で、食べると20〜30分ほどで速やかに消化されます。これに比べて、穀物やお肉は、消化に数時間かかります。

 

お肉を食べ終えてから、最後にフルーツを食べた場合、お肉の消化にまだまだ時間がかかっている状態のところに、果物が後から入っていくと、消化した果物が先に進めずに消化管の中でどんどん腐敗してしまいます。

 

ですから、果物は単独で食べるか、ほかのものと食べる場合には、一番最初の胃が空っぽの状態で食べるという食べ方が良いんですね。

 

せっかく美味しい果物を食べるのですから、効果も最大にいただけるように、食べ方も気をつけたいと思いました。

 

 

朝食に果物をたっぷり食べるようになって・・・

 

リーキーガット改善のために、体調に合わせて食事を見直していたら、果物が食事内容の半分以上になっていました。

朝食は果物たっぷり、夕食でもはじめに果物を結構食べていました。

 

ナチュラルハイジーンの食事を実践していたわけではなかったのですが、自然にそれに近い形の食事内容に変わっていったように思います。

 

お通じの状態を見ると体と食べ物の様子が一番わかりますが、果物をしっかり食べている時とそうでない時だと、お通じの状態が全然違うんです。

 

果物をしっかり食べている時は、お通じは匂わず、ふっくらしたものがスルッとたくさん出ました。

体も匂わず、肌も白く血色が良く、お腹もくびれてすっきりですし、朝起きた時のだるさや疲れもありません。

 

この果物をたっぷり食べる時期は、半年以上続いていました。その間は、排便の量がとても多かったのですが、体内から代謝された細胞や老廃物などが速やかに排泄されていたように感じます。

 

その後は、食事量が全体的に減ってきて、最近では一日一食程度になっています。

 

まとめ

 

果物というと「ビタミンが豊富」というイメージですが、ペクチンという水溶性食物繊維が豊富という点でも積極的に取りたい食品だと思いました。

 

私は実際に、果物をたっぷり食べることで、とても良い排便の状態を維持することができました。

これからも、美味しい果物を食生活にうまく取り入れていきたいと思います。

 

個々人の体質もありますし、疾病のための食事制限のある場合などは、主治医や専門家に食事内容は相談しましょうね。