藁で納豆を手作りしました ヨーグルトメーカーと有機無農薬の藁と大豆で作る手作り納豆レポート
私は、リーキーガット(腸漏れ)改善のために、原因となるレクチンを含む食品をほぼ除去した食生活を送っています。
大豆はレクチンを含んでいるため、大好きだった豆腐など大豆製品も控えていますが、私の場合、発酵している納豆は食べても大丈夫。(発酵でレクチンが減っているようです)
たまに有機の納豆を食べています。
大豆は有機でも、納豆菌は遺伝子組み換えの場合があるようで、藁納豆だったら納豆菌も確実に自然の納豆菌でしょうから、藁納豆を購入したいけれど、お値段お高めです。
それで、手作りできないかな?と調べると、結構作っている方がいらっしゃるんですね。
手持ちのヨーグルトメーカーを使い、藁を購入して、作ってみました。
初めての手作りとしてはよくできたと思いますが、改善点はまだまだありそうです。
初めての手作り納豆のレポートです。
用意するもの
1 ヨーグルトメーカー / ヨーグルティア
タニカのヨーグルティアというヨーグルトメーカーを使っています。
2 専用容器
納豆菌は非常に強く、他の発酵食品にも影響するので、容器は専用にする必要があります。
私は、ヨーグルティアのサイズにぴったりのタッパーがあったので、それを使いました。
タッパーは煮沸消毒できないので、35度のホワイトリカー(果実酒用の)で滅菌しています。
3 容器の上にかぶせる布
晒しを用意しました。専用にして、煮沸してまた次回も使います。
4 材料
大豆は、有機の国産大豆を使っています。今回は200g使いました。
出来上がりは500gになります。
藁は、無農薬・有機の藁を通販で購入しました。100g700円(送料込み)でした。これを今回は5g使いました。
作り方
1 納豆作りの前日 / 大豆を一晩水につける
大豆(200g)を大きめのボウルに入れて、たっぷりの水を入れて一晩浸水させます。
これは翌日の写真です。大豆は、吸水すると2.5倍くらいに膨らみます。
2 納豆作り当日 / 大豆を蒸らす前に、藁を煮沸し容器にセットする
容器は、プラスチックでしたので、35度ホワイトリカーで滅菌しました。
藁は5g使いました。(量にあまり根拠はありません。これくらい?という感じ)
藁には、納豆菌以外の菌もいますので煮沸して滅菌します。
納豆菌は、高温でも芽胞を形成して生き延びる強い菌なので、煮沸しても大丈夫です。
煮沸した後は、あらかじめ滅菌した容器に藁を入れておきます。
※ この時に、使用するヘラも一緒に煮沸しました。
※ 煮沸可能な容器であれば、藁の前に煮沸しても良いと思います。
3 大豆を圧力鍋で蒸す
今回は、大豆を圧力鍋で蒸してみました。蒸した方が美味しいらしいです。
茹でても良いですし、圧力鍋ではなく普通の鍋でも良いです。
私の使っている圧力鍋で、圧をかけた状態で15分、その後急冷(鍋を急冷して圧を逃す)しました。
時間等はお使いの鍋に合わせてください。
ほかほかの大豆
4 蒸した大豆を容器に入れる
大豆は冷めないうちに、藁の入った容器に入れます。
5 ヨーグルトメーカーにセットする
容器をヨーグルティアにセットします。
納豆菌には酸素が必要なので、密封はしません。
容器の上にきれいな布(私は晒しを使いました。)を乗せて、内ぶたはせず、外蓋を少しずらして乗せました。
今回は、温度と時間の設定は、40度、24時間にしました。
最終的に時間を延長してトータル30時間セットしました。
6 大豆の表面にうっすらと白く納豆菌が繁殖し、粘りが出たら完成
今回は、24時間経過した状態だと、ほのかに納豆の香りはするものの、全く糸を引く様子がなかったので、時間を延長して、トータル30時間セットして、発酵を終了しました。
少しアンモニア臭がする場合が多いので、冷蔵庫に入れて発酵を止め、1〜2日寝かせると香りも落ち着き、食べごろになります。
食べきれない場合は、冷凍保存できます。
手作り納豆を食べてみました
冷蔵庫で一日寝かせたら、香りもより納豆ぽくなったので、食べてみました。
冷蔵庫から出して、藁を取り除いたところ。
糸は引くものの、混ぜると糸はすぐに消えてしまう感じで、粘りに欠ける納豆でした。
味は納豆の風味ですが、ソフトな感じで、もっと納豆納豆した強さが欲しいかも。
発酵が足りないのかな?
けれど、美味しいです!
次回の手作り納豆制作に向けて、改善策など
1 温度と時間について
全体的に、発酵が足りなかった印象です。
今回、温度は40度にしてみましたが、 設定温度に関しては作る方によって、40〜45度くらい幅があるようです。
季節柄、気温の低い時期なので、次回は、もう少し設定温度を高くしてみようかな、と思います。
時間については、当初24時間の予定でしたが、延長してトータル30時間発酵させました。
ですが、出来上がりは粘りが少なかったので、もう少し時間をかけて発酵させても良さそうです。
次回は糸や粘りの状態を見ながら、時間の延長を検討してみます。
2 藁について
藁の量について明確な答えはないのですが、藁が多いと粘りが少ない、という情報も目にしたので、次回はさらに少ない量の藁でチャレンジしてみたいと思います。
藁のセッティングは、容器に押し込みました(笑)が、もっと短くカットして容器に入れた方が良かったなと思いました。
3 コストパフォーマンスについて
今回使った材料のコストを計算しました。
有機大豆 200g324円(1kg1620円)
藁 5g35円(100g700円) → 次回は減らす予定です
出来上がり500g 359円
通常1パック50gとして、1パック50g約36円
3パックセット108円で、有機大豆に本物の納豆菌の納豆と考えると、とってもお買い得な納豆ではないでしょうか(笑)
納豆を手作りしてみた感想
はじめは、納豆菌を購入するか、市販で遺伝子組み換えでない納豆菌を使った納豆を購入して使おうかな、と思っていましたが、小売の無農薬藁が通販で購入できたので、ウキウキで藁で作りました。
手順自体は思ったよりも簡単ですし、材料が揃えば気軽にできるのではないかと思います。
今回は、早朝、明け方の暗がりの中でまるで職人気分で仕込みをしました(笑)が、準備から片付けまでかかる時間は40分程度だったと思います。
その後は、ヨーグルトメーカーにセットしておけば、温度管理は必要ないので手軽です。
ヨーグルトメーカーがない場合も、発泡スチロールを使ったり、保温できれば良いですし、藁ではなくとも、信頼できる納豆菌を使った市販の納豆を購入して使えば作ることができます。
最近、SNSなどで、ハーブを使って納豆を作ることができるというのも見かけました。面白いですね!
まとめ
今回は、はじめての納豆作りをレポートしてみました。
思ったよりも簡単にできますし、有機などにこだわりたいなら、手作りすると間違いありません。
発酵の確認のため、蓋の隙間から、容器の中をのぞいてみると、容器の中はなんとも言えないふんわりとした空間が広がっていて、なんだか嬉しくなりました。
見えないけれど、発酵している空間には確かに生き物が生息していて、生き生きした力を放っているのですね。
今回は改善点が残るので、次回以降、うまくいったらまたレポートしたいと思います。
夏休みの宿題のレポートのような感じでしたが、手作り納豆にご興味のある方に何か参考になりましたら嬉しいです。